¥ 9,900 (税込)
日本人写真家、杉本博司の作品集。現代写真を代表するアーティストのひとりである作者は、写真表現を通して時間と知覚の関係を探究し続けてきた。本書は、2026年4月から9月にかけてフランスの「スーラージュ美術館(Musée Soulages)」で開催された展覧会に伴い刊行された。
本展では、作者の写真作品を、美術館建築の独自性やフランス人画家ピエール・スラージュ(Pierre Soulages)の作品と対話させながら、光、黒の優位性、そして空間的かつ形而上学的な構造としての地平線といった両者に通底する主題を探っている。
本書は、日本の古典和歌に由来する「本歌取り」の概念を手がかりに、作者の実践を読み解く。「本歌取り」とは、既存の作品を引用し、その意味をずらしながら新たな価値を与える創作手法である。この考え方を通して見ると、作者の作品群は一連の変奏として捉えることができる。そこでは、それぞれのイメージが既存の形式や知識との意識的な関係のもとに構築されている。「劇場(Theaters)」では像が消失するまで蓄積される時間が、「海景(Seascapes)」では風景が抽象的かつ非歴史的な構造へと還元される過程が、そして「Opticks」では光学現象と視覚の限界が探究されている。
本書は「劇場(Theaters)」「オペラハウス(Opera Houses)」「海景(Seascapes)」といった代表作に加え、近年のシリーズ「Brush Impression」も収録する。このシリーズでは、作者は写真表現から離れ、48点のドローイングによる連作を通して書の身振りを探究している。
また、「スーラージュ美術館」館長のモード・マロン=ヴォイェヴォツキ(Maud Marron-Wojewodzki)と、美術史家セリーヌ・フレシュー(Céline Flécheux)による2本の論考を掲載する。両者は、作者が如何に写真を思考のための媒体として用いているかを考察する。ここでイメージは、既存の現実の痕跡としてではなく、むしろ精神的な構築物として現れる。そこでは、蓄積、持続、あるいは消尽として捉えられる時間そのものが、一つの素材として扱われている。
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| 取り扱い | twelvebooks |
|---|---|
| サイズ | 28.0 x 20.5 x cm |
| 重量 | 1.0kg |
| 商品コード | 1100055245 |
| 出版 | ATELIER EXB |
| 著者 | Hiroshi Sugimoto |
| ISBN | 9782365114752 |
| 配送までの期間 | ご注文確定後、2-7日以内 |
| 備考 | ENGLISH EDITION |
| カテゴリー | |
| 送料 | ¥770(税込) |
| 購入条件 |