田中偉一郎
Iichiro Tanaka
田中偉一郎は1974年愛知県生まれ。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン科卒業、東京藝術大学大学院デザイン専攻修士課程修了。2000年より、クリエイティブディレクターとして数々の企業のブランディングに携わる。現代美術家としては、「ノーメッセージ」を旗印に、日々のあたりまえの事物に着目するウィットに富んだ作品を手がけている。07年に「六本木クロッシング:未来への脈動」展(森美術館)でオーディエンス賞を受賞、13年に「第17回岡本太郎現代芸術賞」で入選。20年には、路上のひび割れを自身が破壊したように見せる映像作品「ストリート・デストロイヤー」(2004)が、「第23回文化庁メディア芸術祭」エンターテインメント部門審査委員会推薦作品に選ばれた。15年に美術館での初個展「芸術はノー・ビジョン」(高梁市成羽美術館、岡山)を開催。主な個展に「大ストリート・デストロイヤー展」(TS4312、東京、2021)、「2025~2030型録&DM展」(TS4312、東京、2023)など。著書に、雑誌『美術手帖』での連載をまとめた『やっつけメーキング』(美術出版社)などがある。NHK Eテレの番組『シャキーン!』に出演。