飯嶋桃代
Momoyo Iijima
飯嶋桃代は1982年神奈川県生まれ。2011年女子美術大学大学院美術研究科博士後期課程修了、博士(芸術)取得。古着や食器を白いパラフィンワックス(蝋)に封じこめた立体作品や、ボタンや鏡を用いた展示空間を覆いつくす大掛かりなインスタレーションなど、社会や家などと個人の関係性を現実と虚構が入り混じった美しい空間に作り上げる。近年は病を眠りや臨死体験のように捉え、展示会場を病が回復していく「Recovery room」として、脳痙攣患者の脳波を楽譜に起こした音楽や立体作品を織り交ぜたインスタレーションなど、疾患と治癒をテーマに制作。近年の個展に「Recovery room―ましましいねつるかも」(ギャルリー東京ユマニテ、2021)、「〈疾患〉と〈治癒〉―通過儀礼としてのイナバノシロウサギ説話」(ギャルリー東京ユマニテ、2019)などがある。