谷澤紗和子
Sawako Tanizawa
谷澤紗和子は1982年大阪府生まれ、京都市在住。2007年京都市立芸術大学大学院美術研究科修了。「妄想力の解放」や「女性像」をテーマとした作品を制作する。近年はジェンダーへの関心を強め、男性中心的な美術の価値観の周縁にあり、特権的な技法・制作場所を必要とせず、豊かな表現の可能性を持つメディアとして切り紙の手法に注目。高村智恵子へのオマージュ作品を発表するなど、女性表現者に対する固定的な評価に揺さぶりをかける。また、小説家やアーティストとの共同制作も行う。アーティストグループ刷音《SURE INN》メンバー。
主な展覧会に、「VOCA展2022」(上野の森美術館、東京)、「越境―収蔵作品とゲストアーティストがひらく視座」(京都精華大学ギャラリーTerra-S、2022)、「六甲ミーツ・アート芸術散歩2020」(六甲山、兵庫)、「龍野アートプロジェクトinクラクフ」(日本美術技術博物館マンガ、ポーランド、2018)、「東アジア文化都市2017京都―アジア回廊現代美術展」(二条城)、「高松コンテンポラリーアート・アニュアルvol.5 見えてる景色/見えない景色」(高松市美術館、香川、2016)、「化け物展」(青森県立美術館、2015)など。令和2年度京都市芸術新人賞受賞、VOCA佳作賞(2022)受賞。