野村康生
Yasuo Nomura
野村康生は島根県生まれ。2004年武蔵野美術大学油絵科卒業。18年度文化庁新進芸術家海外研修制度を受けニューヨークに滞在、以降同地を拠点に活動。 21年にVilcek Foundationから3年間の制作サポートグラントを獲得しプロジェクトベースの作品制作を展開している。15年のカブリ数物連携宇宙研究機構(IPMU)でのレジデンスプログラム参加をきっかけに様々な分野の研究者と交流するなかで高次元を対象とする独自のアート活動を展開、「Dimensionism」を提唱する。 20年にその象徴として生み出したPION(パイオン)は自己と他者の個性を重ね合わせ、そのあわいに第三の共創アイデンティティを知覚させることで宇宙時代の新しい世界平和のかたちを提案した作品であるが、同時に、地球上での体験には重力による上下方向への強いバイアスがかかっていることから、その真価を発揮する場所として宇宙(純粋三次元空間)を目指すことになる。現在、人類史上初となる「宇宙で体験するアート人工衛星 PION-パイオン-」を実際に作り上げることを目指し、「PION UNITED」を世界中から集めるプロジェクトを進行中。