工藤麻紀子
Makiko Kudo
工藤麻紀子は1978年青森県生まれ、2002年女子美術大学油画科卒業。散歩中に出会った花や草木、鳥や夜空といった日常生活で目にする身近なものと夢で見た世界のイメージが渾然一体とした、不思議な心象風景を描く。作品は大胆かつ繊細な筆致、鮮やかな色彩の調和、複数のイメージが画面に配される構図が特徴。はかなげな雰囲気をまといながらも、画面は躍動感に満ちあふれている。近年は小山登美夫ギャラリー(東京、2016)やWilkinson Gallery(ロンドン、2016)で個展を開催。グループ展では、「Hypnagogia」(Pippy Houldsworth Gallery、ロンドン、2018)、「アートのなぞなぞ — 高橋コレクション展 共振するか反発するか?」(静岡県立美術館、2017)、「絵画の在りか」(東京オペラシティ アートギャラリー、2014)などに参加。また、山崎ナオコーラの小説『反人生』(集英社、2015)の装画を手がけている。パブリックコレクションに、国際交流基金、フォートワース近代美術館、ロサンゼルス現代美術館など。