中園孔二
Koji Nakazono
中園孔二は1989年神奈川生まれ、15年に逝去。約500点の作品を残した。2012年東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業。クレヨンや油絵具などを使い分けるほか、指で描く、あるいはチューブから直接キャンバスに絵具をつけるなど複数のレイヤーで画面を構成し、様々な表情を見せる絵画作品を制作した。12年に「アートアワードトーキョー丸の内2012」に選出され、小山登美夫賞、オーディエンス賞受賞。13年に小山登美夫ギャラリー、14年に8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Galleryにて個展を開催。主なグループ展に「Works in Weird Space」(GENBAGEN、神奈川、2010)、「お守りしてやっか—中園孔二 平井友紀」(LOOP HOLE、東京、2010)、「JUMBLE SYM」(ターナーギャラリー、東京、2011)、「老の右心房」(九段下アトリエ、東京、2011)、「絵画の在りか」(東京オペラシティアートギャラリー、2014)など。
没後、美術館初個展「中園孔二展 外縁—見てみたかった景色」(横須賀美術館、2018)が開催されたほか、国内では「NEW VISION SAITAMA 5 迫り出す身体」(埼玉県立近代美術館、2016)、「MOTコレクション 第1期 ただいま / はじめまして」(東京都現代美術館、2019)に出展。「Japanorama: New Vision of JAPAN from 1970」(ポンピドゥー・センター・メス、フランス、2017)や第7回モスクワ・ビエンナーレ(国立トレチャコフ美術館、2017)など世界的に重要な展覧会へも出展している。15年、香川県高松市のアトリエに残されていた作品の中から、《無題》(2015)が東京都現代美術館に収蔵された。