須藤絢乃
Ayano Sudo
須藤絢乃は1986年大阪府生まれ。2009年フランス国立高等美術学校交換留学。11年京都市立芸術大学大学院造形構想修了。被写体の性別を超えた変身願望や理想像を写真に納め、少女マンガのカラー原稿と写真の狭間にあるような平面作品を発表。実際の作品は独自のテクスチャをもった印画紙にプリントされ、さらにラインストーンや、グリッターなどで装飾を施し、照明のもとで輝くのも作品の特徴のひとつである。11年、ミオ写真奨励賞2010にて森村泰昌賞受賞。国外でも精力的に作品を発表し、同年10月に1839當代藝廊(台湾台北市)で初個展を開催。14年、実在する行方不明の少女たちに自ら扮したシリーズ「幻影 Gespenster」でキヤノン写真新世紀グランプリを受賞。同タイトルの作品集がフランスのHOLOHOLO BOOKSより出版されている。アーティストとして現在国内外の展覧会、アートフェアで展示するほか、フォトグラファーとして各種雑誌などで活動中。ジョージ・イーストマン・ハウス国際写真博物館(アメリカ、ニューヨーク)、東京都写真美術館に作品が収蔵されている。
近年の主な個展に、「面影 – Autoscopy –」(ヒルサイドフォーラム、東京、2015)、「須藤絢乃写真展 Anima / Animus -金子國義の部屋-」(銀座三越7階ギャラリー、東京、2018)。主なグループ展に、「愛について アジアン・コンテンポラリー」(東京都写真美術館、2018)、「写真都市展」(21_21 DESIGN SIGHT、東京、2018)、「Internet of(No)Thing: Ubiquitous Networking and Artistic Intervention」(ジョグジャカルタ国立博物館、2018)、「SELF / OTHERS」(キヤノンギャラリーS、東京、2018)など。