名知聡子は1982年東京都生まれ。2005年名古屋芸術大学美術学部卒業後、愛知県を拠点に活動。作家本人やその友人を主なモチーフとして描いたポートレイト作品で知られる。自身の実体験や友人から聞いたエピソードをもとに繰り返し考え続けた内容を細かい筆致で描き出す。ときに数メートルにも及ぶ巨大なキャンバスを使用するなど、大きいサイズの作品が多く、これは観客を包み込み、自分の描き出す世界のみを見せたいという作家の意図が込められている。主な個展に「告白」（小山登美夫ギャラリー、東京、2010）、「Good-bye and thank you for everything.」（8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery、東京、2016）など。これまで参加した主な展覧会に「VOCA展2010 現代美術の展望 新しい平面の作家たち」（上野の森美術館、東京、2010）など。