町田久美
Kumi Machida
町田久美は1970年群馬県生まれ。多摩美術大学絵画科日本画専攻を卒業。和紙や墨、胡粉、岩絵具など、伝統的な日本画の素材、技法を用いながら、ポップでシュールなキャラクターを描く。一見すると大胆に引かれたかのように見える墨の線は、細い線を何重にも重ねたもので、繊細な作業の繰り返しが力強い画面構成を生み出している。2006年には大原美術館(岡山)のアーティスト・イン・レジデンス・プログラム「ARKO」で滞在制作を行った。07年に香港のソヴリン・アジアン・アート・プライズ 2007を受賞、14年には第24回タカシマヤ美術賞を受賞した。主な個展に「町田久美─日本画の線描」(高崎市タワー美術館、2008)など。