「OIL by 美術手帖」ギャラリーで、BABU個展「YES NO」を6月17日(木)〜30日(水)に開催します。北九州に生まれ育ち、現在もこの地を拠点とするBABUは、ストリートアーティスト、スケートボーダー、現代美術家として活動。しかし、これらの肩書きにとらわれず様々なスタイルの作品を発表してきました。
国内外のグラフィティライターやスケーターたちからも一目置かれる存在であるBABUの作品は、映像、グラフィティ、ペインティング、彫刻、インスタレーション、タトゥーなど多岐にわたります。そのどれもがストリートから生まれた表現であり、BABUが描くライン状のグラフィティや、セルフカスタムしたスケートボード、ゴミを組み合わせた彫刻などにはストリートの精神が自然と表現されています。
例えば、2006年に発表された初期の代表作である映像作品《ANACONDA》では、スケボーに乗ったBABUが小倉の街を縦横無尽に駆け抜けながら、暗闇の中に1本の白い線を描いていきます。
2016年の《GOHI!》では、防護服を着用したBABUが、福島第一原発の隣町で、帰還困難区域となった福島県双葉町の瓦礫の脇を滑り抜けていきます。
東日本大震災や熊本地震の発生時にはすぐに現地に赴き、コロナ危機では初期から意識的に作品をつくるなど、ストリートを取り巻く状況の変化に素早く反応し、制作を行ってきました。
東京では4年ぶりの個展となる本展では、新作の平面作品と立体、インスタレーションを発表しています。
PICKUP WORKS
Artist Profile
BABU
北九州在住のストリートアーティスト、スケートボーダー、現代美術作家。国内外各地に赴き、多数のストリートアートを制作する一方、ストリートカルチャーをベースにした、常識をはるかに超えて行く、映像制作、絵画、ドローイング、彫刻作品、タトゥーなどの作品を制作している。スケートボード、廃材、ゴミ、捨てられた絵画などをコラージュした作品や、映像作品は、旅を通じて磨いた独自の感性で制作されている。近年では、現代美術のフィールドでも活躍しており、東京藝術大学、「EAST-EAST: 2020, Vol.3」展(ドバイ)、「Reborn-Art Festival」(宮城)、Bギャラリー(東京・BEAMS JAPAN)、ワタリウム美術館(東京)、「VOCA展2018」(東京)、GALLERY SOAP(福岡)、「HOTEL ASIA」展(ウィーン、バンコク、重慶など)、北九州市立美術館、熊本市現代美術館などでも作品を発表している。
Information
BABU「YES NO」
会期:2021年6月17日(木)〜6月30日(水) ※会期中無休 ※OIL by 美術手帖の営業時間は館の営業時間に準じます。状況に応じて変更の可能性がございます。最新の情報は渋谷PARCO公式ウェブサイトをご確認ください。 https://shibuya.parco.jp/ |