藤井保と瀧本幹也による個展「藤井保 瀧本幹也 往復書簡 その先へ」がMA2 Galleryで10月30日より開催(会期は11月28日まで)。商業写真の世界の第一線で長く活躍し、また、クライアントワークではない写真作品も高く評価されてきた藤井保と瀧本幹也。1994年から98年にかけて瀧本は藤井のアシスタントを務め、ふたりは師弟関係にあたります。このたび、初の2人展開催に向けて2019年6月からメールでの往復書簡が始まり、展覧会と書籍に結実。ふたりの出会いから個展開催までの経緯について改めてお話しをうかがいました。
対談記事はウェブ版美術手帖にて掲載し、アーティストの作品は、オンラインマーケットプレイス「OIL by 美術手帖」でご購入いただけます。会場へ足をお運びいただくとともに、オンラインでもお楽しみください。
プロフィール
藤井保
1949年島根県生まれ。広告制作会社の写真部で勤務した後、76年に独立して藤井保写真事務所を設立。以降、広告、デザイン、映画など幅広いジャンルで活躍してきた。70年代に流行していた華やかで欧米的なイメージとは一線を画し、日本的なアイデンティティを探求した作風を確立。被写体の本質に触れるような独特の空気を纏った表現は、各界で高く評価されている。近年では、社会的メッセージを含めた作品にも取り組んでいる。主な受賞歴に、毎日デザイン賞(2009)、朝日広告賞(2008)、ADCグランプリ/ADC賞(2006)、カンヌ国際広告祭P&P部門銀獅子賞(2001)ほか多数。写真集に、『ぐんげんどう』(平凡社、2015)、『カムイミンタラ』(リトル・モア、2006)、「A KA RI」(リトル・モア、2005)、『藤井保の仕事と周辺』(六耀社、2000)、『ニライカナイ』(リトル・モア、1999)などがある。
瀧本幹也
1974年愛知県生まれ。写真家、映像作家。藤井保に師事の後、98年より写真家として活動を開始。代表作に、『BAUHAUS DESSAU ∴ MIKIYA TAKIMOTO』(2005)、『SIGHTSEEING』(2007)、『LOUIS VUITTON FOREST』(2011)、『LAND SPACE』(2013)、『海街diary』(2015)、『Le Corbusier』(2017)、『CROSSOVER』(2018)などがある。 近年の展覧会に、「FLAME / SURFACE」(CANON GALLERY S、東京、2017)、KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭「CHAOS 2020」(妙満寺、京都、2020)など。作品は、メトロポリタン美術館(ニューヨーク)、東京都写真美術館(東京)などに収蔵されている。 2012年より映画の撮影も手がけ、是枝裕和監督による『そして父になる』(2013)で、第66回カンヌ国際映画祭コンペティション部門審査員賞を受賞。同じく是枝監督作品『海街diary』(2015)で第39回日本アカデミー賞および最優秀撮影賞を受賞。
Information
藤井保 瀧本幹也 往復書簡 その先へ
会期:2021年10月30日〜11月28日 |