松⼭しげきは、98年よりフリーランスのイラストレーターとして活躍した後、2011年以降はよりコンセプチュアルな作品制作を⾏う為にアーティスト活動を開始しました。実在する写真の「⽬」だけをトレースし、幾何学模様のようなダズル迷彩を⽤いたポートレート作品が特徴です。
⼀般的にポートレートとは、特定の⼈物をモデルとして描いた絵画で、古くは古代エジプトや古代ローマから始まったと⾔われています。15世紀のルネサンス誕⽣以降は、ポートレートがひとつの芸術作品のジャンルとなり、貴族などをモデルとして様々なスタイルで描かれました。
⼀⽅、松⼭が描くのは、SNSなどインターネット上にアップロードされた実在する⼈物の顔写真をもとにした「現代⼈の肖像画」です。ビデオプロジェクターを⽤いて「⽬」だけをトレースし、輪郭は、モデルとなった⼈物から、⼈種や性別、髪型、体型などを全く別の⼈間に描き変えることで、インターネットの匿名性や情報の不確かさなどの危険性を表現しています。
実在する⼈物の⽬をモデルにすることで、この肖像画が鑑賞者の友⼈や家族、あるいは鑑賞者⾃⾝かもしれないという可能性を⽰唆しており、近年社会問題になっているデジタルタトゥーやディープフェイクなどを問題提起しています。
銀座 蔦屋書店では新作19点を展⽰し、その中から一部作品をオンラインエントリー販売いたします。
HOW TO ENTRY
<オンラインエントリー申し込み期間>
2022年8月27日(土)10:30~9月16日(金)17:00
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作品リスト
Artist Profile
松⼭しげき/Shigeki Matsuyama
アーティスト/Artist
1998年よりイラストレーターとして広告やプロダクトのイラスト制作を⼿掛け、2011年以降はよりコンセプチュアルな作品制作を⾏う為にアーティストへ転⾝し、現在では国内外のギャラリーにてタブローやインスタレーション作品を中⼼に発表している。
■個展
2022「Portrait of Dazzle」GR gallery / ニューヨーク(アメリカ)
2022「Portraits III Red room」ロイドワークスギャラリー / 東京
2022「Portraits II」GALERIE OVO / 台北(台湾)
2021「アイジェンは世界を⼆次元で⾒る」MA2ギャラリー / 東京
2020「ドコモ x rooms / みる、みられる。展」rooms40 / 東京
■グループ・企画展 etc.
2022「Fifty Shades of Grey」⼆⼈展 Maison Ozmen / パリ(フランス)
2022「ubiquitous」Shigeki Matsuyama × feebee ⼆⼈展 ロイドワークスギャラリー /東京
2022「MELTING POT」Mozuku Gallery / カオシュン(台湾)
2021「Duality」天野タケル×松⼭しげき ⼆⼈展 Urban Spree Galerie / ベルリン(ドイツ)
Information
松⼭しげき個展「Portrait of dazzle」
会期:8⽉27⽇(⼟)〜9⽉16⽇(⾦)*最終⽇のみ17時閉場 |