後藤夢乃は、1996年東京都生まれ。2019年に女子美術大学卒業の後、2022年に東京藝術⼤学⼤学院美術研究科修⼠課程油画専攻を修了。在学時から個展の開催や、グループ展へ精⼒的に出展し、多くの作品を発表してきました。重厚感のある⾊を何層にも塗り重ねて⽣まれた凹凸が、絵画と現実を近づける独特な世界観を創り出しています。
国内で約1年ぶりの個展開催となる本展では、⾼さ3mを超える⼤作を含む、新作約20点を発表。 会場内の各方角に、魔法円を作る魔術の儀式から着想を得たという、⽅⾓と四元素や季節が対となるテーマを設け、作品を設置。東は「春・空気や⾵」、南は「秋・火」、⻄は「夏・水」、北は「冬・⼤地」と、会場を⼀周することで、季節や⽣と死の循環の円を辿るような構成となっています。
本展開催を記念し、1点1点作家本⼈が⾊付けを⾏った立体マルチプル作品も発表。当サイトにてオンラインエントリー販売を行います。
立体マルチプル作品(3種)オンラインエントリー販売
後藤が描いたBlack Mariaを、絵画から⾶び出てきた存在として⽴体作品で表現。⽯粉粘⼟で作った原型を、3Dプリンターで複製したモデルに⼀点⼀点油絵具で彩色を施します。複製のようでいて、1点1点がオリジナルの作品です。
HOW TO ENTRY
<オンラインエントリー申し込み期間>
9月8日(金)18:00~9月20日(水)18:00
※申し込み期間は終了しました※
作品名|《Black Maria像》
価格|各132,000円(税込、送料別)
制作年|2023
エディション|各15
素材|PLA樹脂に油絵具で彩色
サイズ|
- モデルA H:180mm x W:96mm x D:93mm
- モデルB H:180mm x W:92mm x D:113mm
- モデルC H:180mm x W:92mm x D:90mm
備考|作品裏面に作家サイン・エディションナンバー入り
お届け時期|2024年1月中旬予定
※Aは黄系、Bは赤系、Cは青系の彩色を予定しております。
※手彩色のため、実際にお手元に届く作品の仕様(色、風合い等)は、画像イメージとは異なります。
※サイズは、彩色によって変化する可能性があります。
※作品証明書は付属いたしません。
※1点ずつ⼿作業で仕上げるため、予定よりお時間を頂戴する場合がございます。
※そのほか詳細はエントリー申込ページにてご確認の上お申し込みください。
異教のマリアであるBlack Mariaはマグダラのマリアのように娼婦のマリアでもあるとされています。
大学生の頃、西洋美術史の授業で偶然黒い聖母の存在を知った当時の私は、その異教のマリアに対しどこか神秘的でより土着的な佇まいに関心を寄せました。
実際の像である黒い聖母を絵画で描いていましたが、絵画から飛び出てきた存在として石粉粘土で立体作品にし始めました。
今回はその原型を複製し、一点一点彩色を施しています。
私の絵画に描かれる女性像のように、同じ存在が分裂して自立していく様を、同じ形の像たちが複製されていくことからも感じます。
(複製され手彩色をほどこされた像たちは、贈り物のように人の手に渡り、住まう家で存在し続けることになるでしょう。)
後藤夢乃
展示作品の販売について
展⽰作品は、銀座 蔦屋書店会場と当サイトにて9⽉12⽇(⽕)11 時より販売を開始します。
9月12日11時より販売開始
※作品はプレセールスの状況により展覧会会期開始前に販売が終了することがあります。
※販売時、転売禁⽌に関する同意書へのサインが必要となります。
※オンラインでのお取り扱いは⼀部作品のみとなります。
Artist Profile
後藤夢乃 / Yumeno Goto
1996年東京都生まれ。2019年女子美術大学卒業。22年東京藝術大学大学院美術研究科修士課程油画専攻第一研究室修了。主な受賞歴に、卒業制作女子美術大学美術館奨励賞(2019)、加藤成之記念賞(総代)(2019)、O氏記念賞(2019)、第55回神奈川県美術展準大賞(2019)など。
Information
後藤夢乃個展「Recreate the hidden goddess(隠された⼥神を再演する)」
会期|2023年9⽉9⽇〜9⽉20⽇ |