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森本啓太の個展「KEITA MORIMOTO Illuminated Solitude」より2種類の木版画作品をオンラインエントリー販売

森本啓太による個展「KEITA MORIMOTO Illuminated Solitude」が銀座 蔦屋書店で11月9日より開催(会期は11月27日まで)。本展開催にあわせて「OIL by 美術手帖」では、本展開催にあわせて制作された2種類の木版画作品のオンラインエントリー販売を11月8日11時より開始します(申込期間は11月27日18時まで)。

《Between Our Worlds》(2024)

 森本啓太は、1990年大阪生まれ。2006年にカナダへ移住し、2012年オンタリオ州立芸術大学を卒業。カナダで活動したのち、2021年日本に帰国し、現在は東京を拠点に活動しています。

 森本は風景画や人物画を、レンブラントやエドワード・ホッパーを連想させるドラマチックな光の表現を用いて、古典的な技術を現代に持ち込み、ありふれた街並みを劇的な世界へと変貌させます。自動販売機やファストフード店、駐車場といった日常的な主題に焦点を当てることで、森本は現代の生活における構造的な脆弱性や道徳的規範に疑問を投げかけています。

 本展は、森本の初の作品集『Illuminated Solitude』刊行を記念した個展開催となります。2021年に日本に活動拠点を移した後に制作した作品を中心に、作品集の表紙となる2枚組の大作《Between Our Worlds》(2024)をはじめ、計13点の平面作品を展示予定です。

 また、本展にあわせて制作された2種類の木版画作品《Fragmented Paths》《So close, yet so far》と、それぞれ作品集をセットにしたオンラインエントリー販売を実施します。これらの木版画は、森本の絵画で表現してきた技法やテーマをもとに、木版画固有の表現にも影響を受け、独自の構図で制作されました。オンラインエントリー販売は、当サイトにて11月8日11時より行います(申込期間は11月27日18時まで)。

 

森本啓太個展「KEITA MORIMOTO Illuminated Solitude」出展作 オンラインエントリー販売

 

HOW TO ENTRY

<オンラインエントリー販売 申込期間>
11月8日(金)11:00~11月27日(水)18:00


※オンラインエントリーの受付サイトは後日、本ページにてお知らせいたします。

 

《Fragmented Paths》(2024)
※作品および作品集はイメージ画像です。実際のものとは異なる場合があります。

 

作品名|《Fragmented Paths》
エディション数|30
素材|Woodblock print
サイズ|シートサイズ:82.0cm x 66.0cm
    額装サイズ:91.1cm × 77.3cm
制作年|2024
価格|330,000円(税込)※額装代、箱代、送料別 

※本作品のみの販売はございません。作品集『Illuminated Solitude』1冊と作品1点のセットとなります。

 


 

《So close, yet so far》(2024)
※作品および作品集はイメージ画像です。実際のものとは異なる場合があります。

作品名|《So close, yet so far》
エディション数|30
素材|Woodblock print
サイズ|シートサイズ:82.0cm x 66.0cm    
    額装サイズ:91.1cm × 77.3cm
制作年|2024
価格|330,000円(税込)※額装代、箱代、送料別 

※本作品のみの販売はございません。作品集『Illuminated Solitude』1冊と作品1点のセットとなります。

 


アーティストステートメント

エディションワークスと共同制作することになった木版画と、その元になった絵画の制作過程を紹介します。今回の作品2点は、僕が絵画で表現してきた技法やテーマを元にして、木版画固有の表現にも影響を受け、独自の構図で制作を行いました。特に、油彩画の豊かな質感や色彩を、木版画という全く違うメディウムにどう落とし込むかが大きな挑戦となりました。

例えば「Fragmented Paths」では、木版画特有のグラデーションを活かすために、油彩画の複雑な構図をあえてシンプルにして、シルエットに流しこむようなグラデーションを取り入れました。この作品の制作過程では、メディウムの違いが構図にどう影響するかを深く考えさせられました。そして、この木版画ならではの表現に、新しい絵画表現の可能性を感じてワクワクしました。また、このプロセスを通じて、自分が作品で追求してきた「曖昧な現実」をもっと効果的に表現できたと感じています。現実と幻想の境界が曖昧になる瞬間を捉えることで、観る人の現実が少し揺らぐような感覚を楽しんでいただけますと幸いです。

森本啓太

 

 

 

森本啓太作品集『Illuminated Solitude』について

発行|カルチュア・コンビニエンス・クラブ
発売|美術出版社
価格|7,150円(税込)
発売日|2024年11月11日
仕様|142ページ、A4 上製本

 

 

 

 

編集部

Artist Profile

森本啓太

1990年大阪生まれ。2006年にカナダへ移住し、2012年オンタリオ州立芸術大学(現・OCAD大学 )を卒業。カナダで活動したのち、2021年日本に帰国。現在は東京を拠点としている。バロック絵画や20世紀初頭のアメリカン・リアリズム、そして古典的な風俗画の技法やテーマに強い関心をもち学んできた森本は、これらの伝統を参照し、ありきたりな現代の都市生活のワンシーンを特別な物語へと変貌させる。象徴的に「光」を描くことによって、その神聖で普遍的な性質を消費文化の厳しい現実と融合させ、歴史のもつ深みと現代的な複雑さが共鳴する作品を生み出している。 森本の作品は、トロント・カナダ現代美術館、K11 MUSEA、宝龍美術館、Art Gallery of Peterborough、The Power Plant Contemporary Art Gallery、フォートウェイン美術館などで展示されてきた。他にコレクションとして、 滋賀県立美術館、アーツ前橋、ハイ美術館(アメリカ)、Fondazione Sandretto Re Rebaudengo(イタリア)、マイアミ現代美術館(アメリカ)がある。

Information

森本啓太個展「KEITA MORIMOTO Illuminated Solitude」

会期:2024年11月9日~27日
会場:銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUM(イベントスペース)
住所:東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX 6F
電話番号:03-3575-7755  
開館時間:11:00~20:00 ※最終日のみ18時閉場 
休館日:施設の定休日に準ずる  
料金:無料