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大和美緒の作品集『いのちのじかん』数量限定特別版作品集をオンラインエントリー販売

大和美緒による『いのちのじかん』の刊行を記念した展覧会が銀座 蔦屋書店ギャラリーFOAM CONTEMPORARYで11月1日より開催(会期は19日まで)。本展開催にあわせて「OIL」では、数量限定特別版作品集のオンラインエントリー販売を10月31日12時より開始します(申込期間は11月24日12時まで)。

大和美緒《RED DOT 115》(2025)
Photo : Junpei Takahashi

 大和美緒は、2015年に京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)大学院を修了し、京都を拠点に活動を続けているアーティストです。点や曲線を反復して描くことで、生命の気配やエネルギーを感じさせる作品を制作しています。

 本展では、初の作品集『いのちの時間』に収録された代表作「DOT」シリーズと「under my skin」シリーズを中心に展示します。「DOT」シリーズは、画面全体に無数のドットを描き、手作業による揺らぎや偶然性の中に時間の経過や自然の摂理を表現したもの。「under my skin」シリーズは、顕微鏡で観察した血液細胞の動きから着想を得て、ミクロな世界の時の流れや営みを表現した作品で、いずれも大和の代表的なシリーズとして知られています。さらに会場では、平面作品に加えて展示空間の中で歌うように音を奏でるインスタレーション作品《singing soil》も公開されます。

 「OIL」では本展にあわせて、100部限定の特別版作品集のオンラインエントリー販売を実施します。オンラインエントリー販売は、当サイトにて10月31日12時より行います(申込期間は11月24日12時まで)。

 

大和美緒「いのちの時間」100部限定特別版作品集 オンラインエントリー販売

 特別版作品集には、「under my skin」シリーズの新作描き下ろし小作品100種の中から1点が付属。100点全てが描き下ろしで、一点もののオリジナル作品です。それぞれに「個の生命」が描かれた小作品は、集まることで「100点で1つの生命の景色」を表現しています。この集合体としての展示風景は、作品集にも収録され、展覧会会場でもその風景が再現されます。
 

HOW TO ENTRY

<オンラインエントリー販売 申込期間>
10月31日(金)12:00~11月24日(月)12:00

 




 

内容|作品《under my skin》、作品集『いのちのじかん』1冊
販売数|100点
作品のサイズ|縦20.0×横20.0×高さ3.0 cm
作品集仕様|A4変型判、192ページ(8ページの小冊子付き)
制作年|2025年
販売価格|¥137,500(税込)

※特別版作品集に付属する作品のみの販売はございません。
※画像はイメージです。実際の商品とはデザイン・仕様が一部異なる場合がございます。
※作品集の内容は通常版と同一となります。
※小作品の絵柄は選べません。


 

大和美緒《under my skin》(2025)

 



 


「いのちのじかん」展に寄せて

生きているって、一体どういうことなのだろう。私たちは、与えられた命を生きているという状況において平等だ。そして、誰しも例外なく死を迎えるということにおいても。この強烈な事実と折り合いをつけながら、日々を生きている。「いのちのじかん」というコンセプトは 2つの個人的な経験から始まっている。まずはじめに義母との死別。そして 私の身体に病気が見つかったということ。徐々に血管が狭くなってゆくというものだ。事実として私もあなたも、個として生きられる時間には限りがある。だからこそ全ての時間、全ての存在がかけがえなく、等しく尊い。そして同時に私たちはもう一つの時間を生きている。個人を超えた「生命の時間」だ。生命を繋ぐ営みに終わりはない。人と人とが関わり合いながら、そして環境や自然と関わり合いながら、大勢で、世代を超えて紡いでゆく時間。これはどんな時も未来に向かって進む、永遠の営み。私たちは同時に2つの「いのちのじかん」を生きている。

大和美緒


 

大和美緒作品集『いのちのじかん』について



 身体の揺らぎが表出する「RED DOT」、血液をモチーフとした「under my skin」、息を吹き込んで描く「BREATH」、地層や年輪を思わせる「LINE」など、作家を代表するシリーズ約75点を収録した初の作品集。恩師、名和晃平との特別対談を収めた小冊子付き。

 

 

編集部

Artist Profile

大和美緒

1990年滋賀県生まれ。2013年京都造形芸術大学芸術学部美術工芸学科洋画コース総合造形卒業、15年同大学大学院芸術研究科芸術表現専攻修士課程総合造形領域修了。制作において一定のルールを敷き、反復する点や曲線で画面を覆う絵画作品を制作している。「DOT」(2014~)シリーズでは、まずキャンバスの縁一列に赤い点を等間隔に打ち、次にその内側に平行してもう一列まったく同じ打点を繰り返す。膨大な手作業で生じるずれや揺らぎを組み入れ、一見無秩序ながらギリギリの秩序が保たれた画面を構築する。またドットの作品を展示空間の壁面に展開するなど、ユニークな表現方法も実践している。これまでの個展に、「project N 74 大和美緒」(東京オペラシティ アートギャラリー、2019)、 「静か。鮮烈で_」 (Gallery PARC/COHJU、京都、2017)、 「aspect of LUMINOUS RED」 (Gallery PARC、京都、2014)。受賞歴に、「アートアワードトーキョー丸の内」高橋明也賞(2013)、「第2回CAF賞」山口裕美賞(2015)、「アートアワードトーキョー丸の内」小山登美夫賞(2015)などがある。

Information

大和美緒作品集刊行記念展「いのちの時間」

会期:2025年11月1日~19日
会場:銀座 蔦屋書店 FOAM CONTEMPORARY
住所:東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX 6F
電話番号:03-3575-7755  
開館時間:11:00~19:00 ※最終日のみ18時閉場 
定休日:月曜日 ※11月3日(祝・月)も含む 
料金:無料