YOD Gallery（東京店）たかくらかずき個展 「炎上不動明王」出品作品。

たかくらかずきは、山梨県出身、1987年生まれ。東京造形大学大学院修士課程を修了し、3DCG、ピクセルアニメーション、3Dプリント、VR、NFTなどのテクノロジーを駆使して、東洋思想を基に現代美術の枠を再構築し、デジタルデータの新たな価値を追求する作品を制作しています。

最近では、たかくらかずきの作品は山梨県立美術館、足利市立美術館、ICCなどで展示を行われ、さらなる注目を集めています。本展では、彼の技術と思想が融合した新たなビジョンを体験できる機会となり、ぜひこの機会にご高覧ください。

彫られる前の寄木造の仏像をモチーフにLEDパネルで作られた不動明王。12機の小型コンピューターがそれぞれ毎日のSNS上での「炎上」というキーワードを検索し、ヒットした数に応じて炎の大きさが「弱・中・強」に変化する。宇治拾遺和歌集「絵仏師良秀」の物語から着想を得て制作。インターネットの炎は一体我々のシンクロする唯織の何を焼き尽くそうとしているのか。始まりは「祭り」と呼ばれる祝祭の場に掲げられた小さなデジタルの炎だったはずのものが、いまや「炎上」として毎夜繰り返される。きっとオンラインが乾燥しているのだ。年頃はわろくかきけるものかな。GINZA SIXにて2025年5月6日まで展示中の「ハイパーマン・バン・ゴ・オー」のプロトタイプともなった作品。