¥ 55,000 (税込)
1994年生まれの私は、阪神淡路大震災と同い年です。
私たち家族は震災当時、兵庫県西宮市内の団地の5階に住んでいました。
もちろん記憶はありませんが、その時の話は両親から何度も聞いています。
寝室のタンスが倒れていたら、家族4人は、きっとだめだっただろうということ。
割れた食器の上を、靴を履いて歩いたこと。
5階のベランダから西宮の街を見下ろすと、至る所で火柱が立っていたこと。
当時、テレビをつけると、流れるニュースに涙が止まらなくなったこと。
あそこの誰々さんが亡くなったらしいと。そんな話しがぽつりぽつりと耳に入ること。
嘘みたいな話です。
けれどわたしは確かにそこにいて、日常が突然壊された街の中で、両親に守られていました。
30年経った今も被災者の心の棘は刺さったままだと感じます。
毎年その日が来るたびに、刺さった棘を見つめ直すことを余儀なくされます。
30年経った今も、その日になると涙が出る事は、あの日に刺さった棘が今もそのままだからに違いありません。
以降も日本では地震が発生し、その度にわたしたちは、新しい悲しみを抱えます。
悲しいことは悲しいままに、その中からどんな学びを得るのかをしっかりと考えていきたいと思います。
久保沙絵子
■サーティーラブ
明石雄、大洲大作、岡本光博、木村了子、久保沙絵子
3月8日~4月5日
額装サイズは38.0×27.5×2.0cmになります。
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取り扱い | eitoeiko |
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サイズ | 36.5 x 25.0 x cm |
素材 | 紙にインク |
商品コード | 1100041922 |
配送までの期間 | 展覧会終了後約2週間 |
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