美術手帖2018年8月号特集「ポスト・パフォーマンス」
2018
¥ 1,760 (税込)
特集
ポスト・パフォーマンス
特集では、今日のアートにおいて新たな批評性をもちうるパフォーマンス表現が重層的に存在する状況を「ポスト・パフォーマンス」と呼び、これらの表現を様々な角度から検証する。
過去、アートの文脈で語られてきたパフォーマンスという言葉は様々な振れ幅を持ち、一義的に語ることはできない。例えばそこでは、観客は作品を鑑賞するだけでなく、アーティストが仕掛けたアクションに参加することで作品が成立したり、作家から個の身体性が切り離され、第三者の身体そのものが作品になったりする。
特集「ポスト・パフォーマンス」として、時間と空間が限定されたなかで立ち現れる作品や、美術館においてパフォーマンスや身体を用いた作品を発表する作家たちの思考に迫る。また同時に、演劇の分野で注目される新しい表現形式や、劇場における新たな試みを探る。そして、それらの表現の見方を再発見することを目指す。
SPECIAL FEATURE
ポスト・パフォーマンス
美術、演劇、ダンスが交差する新たな領域
PART1 共振する演劇/パフォーマンス/アートの表現者たち
岡田利規(チェルフィッチュ)
マリア・ハッサビ/アンネ・イムホフ/マーク・テ/笹本晃/村川拓也
アーティストファイル
アンセア・ハミルトン/イヴォ・ディミチェフ/ケトリー・ノエル/シグナ/エミリー・ジョンソン/クリストフ・シュリンゲンジーフ/リミニ・プロトコル/アレクサンドラ・ピリチ/関川航平
REPORT
Port B 「新・東京修学旅行プロジェクト」ワ ークショップ・レポート
「亜女会」の活動から考える社会と演劇の多様性 対談:羊屋白玉矢内原美邦
PART2 パフォーマンスの最前線をひもとくキーワード
コラム1:パフォーマンス小史
コラム2:民俗芸能を「習う」プロジェクト
コラム3:ベルリンの大劇場、ディレクター退陣をめぐって
PART3 美術館/劇場でいま何が起きているのか?
境界を超えて進むパフォーミング・アーツの現在
高嶺格×相馬千秋×橋本裕介
[論考]
ヨーロッパ演劇の諸傾向──主観的な寸評 マックス=フィリップ・アッシェンブレンナー=文
パフォーマンス以後のパフォーマティヴィティについて 田中功起=文
美術館におけるダンスの危機と可能性:テート、ニューヨーク近代美術館、ホイットニー美術館(抄訳)
クレア・ビショップ=文 大森俊克=翻訳
フェスティバル/トーキョー18ブリジット・ライリー×首藤康之&中村恩恵
第2特集
藤岡亜弥
撮り下ろし作品集 ゴースト気分 A Girl with Ghost
Artist Pick Up
ハインツ・マック/ベルトラン・ラヴィエ
WORLD NEWS
New York / London / Sydney / Art Scene / Insight
ARTIST INTERVIEW
風間サチコ
藪前知子=聞き手
REVIEWS
吉村芳生と吉村大星「365日エンピツ画」展 椹木野衣=文
中川幸夫「俎上の華」展/山本尚志個展「トリプルタワー」 清水穣=文
追悼 山口勝弘 土佐信道=文
追悼 藤枝晃雄 谷川渥=文
「根本敬ゲルニカ計画」(最終回) ニコ・ニコルソン
平山昌尚「つづく」29話
青柳龍太「我、発見せり」(3)
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商品コード | 1100003785 |
出版 | 美術出版社 |
著者 | 美術手帖編集部 |
ISBN | 4910076110885 |
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