バンド「ソニック・ユース(Sonic Youth)」の元メンバーであり、ミュージシャン、ヴィジュアルアーティストのキム・ゴードン(Kim Gordon)による作品集。2023年に逝去した兄ケラー・ゴードン(Keller Gordon)に捧ぐ一冊であり、兄の人生や創作について、個人的な写真と兄の日記のページを用いて考察する密な作品である。

ケラーがこの世を去った後、作者は数十年にわたり互いの人生に入り込んだり離れたりしながら過ごして共有してきた存在が遺したもの、例えばデッサン、写真、詩、日記など、思考の明晰さが導き出す様々な段階において記録されていた思い出の品々を取り出した。「ソニック・ユース」のフロントマンの一人であった作者もまた、自分たちの子供時代や家族関係の複雑さについて、そして我々が愛し尊敬してやまない人々にまつわる伝説を生み出し伝説として維持することが諸刃の剣であることについて、日記風のエッセイで著している。

兄の神話がいつ始まったのかを私は正確に知っている。」と作者は書く。ケラーの日記帳を彷彿とさせる装丁になっている本書は、ケラーの執筆をファクシミリ版として収録しており、ケラーの複雑な人物像とあわせて作者の人生にまつわる洞察を我々に与えてくれる。

作者の文章とケラー自身の言葉を通じ、ケラーは伝記というものの形式を拡げて不安定化させ、断片的で揺れ動くものを浮き彫りにし、いかにして記憶そのものが時間の経過とともに分解され新たなものに成り代わるかを明らかにしている。

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キム・ゴードン

KELLER

2024

SOLD OUT

バンド「ソニック・ユース(Sonic Youth)」の元メンバーであり、ミュージシャン、ヴィジュアルアーティストのキム・ゴードン(Kim Gordon)による作品集。2023年に逝去した兄ケラー・ゴードン(Keller Gordon)に捧ぐ一冊であり、兄の人生や創作について、個人的な写真と兄の日記のページを用いて考察する密な作品である。

ケラーがこの世を去った後、作者は数十年にわたり互いの人生に入り込んだり離れたりしながら過ごして共有してきた存在が遺したもの、例えばデッサン、写真、詩、日記など、思考の明晰さが導き出す様々な段階において記録されていた思い出の品々を取り出した。「ソニック・ユース」のフロントマンの一人であった作者もまた、自分たちの子供時代や家族関係の複雑さについて、そして我々が愛し尊敬してやまない人々にまつわる伝説を生み出し伝説として維持することが諸刃の剣であることについて、日記風のエッセイで著している。

兄の神話がいつ始まったのかを私は正確に知っている。」と作者は書く。ケラーの日記帳を彷彿とさせる装丁になっている本書は、ケラーの執筆をファクシミリ版として収録しており、ケラーの複雑な人物像とあわせて作者の人生にまつわる洞察を我々に与えてくれる。

作者の文章とケラー自身の言葉を通じ、ケラーは伝記というものの形式を拡げて不安定化させ、断片的で揺れ動くものを浮き彫りにし、いかにして記憶そのものが時間の経過とともに分解され新たなものに成り代わるかを明らかにしている。

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取り扱い twelvebooks
サイズ 24.6 x 18.8 x cm
重量 1.0kg
商品コード 1100037919
出版 KARMA
著者 Kim Gordon
ISBN 9781961883079
配送までの期間 ご注文確定後、2-7日以内
カテゴリー
送料 ¥770(税込)
購入条件