¥ 11,550 (税込)
アメリカ人アーティスト、ニーナ・シャネル・アブニー(Nina Chanel Abney)の作品集。本書は、2022年11月から2023年3月にかけてフロリダ州マイアミにある「マイアミ現代美術館(Institute of Contemporary Art Miami / ICA Miami)」と2023年1月から6月にかけてオハイオ州クリーブランドにある「クリーブランド現代美術館(Museum of Contemporary Art Cleveland / moCa)」、2023年9月から2024年1月にかけてジョージア州サバンナの「SCAD Museum of Art」で開催された展覧会に伴い刊行された。
作者は特徴的な作品スタイルを持つウィットに富んだアーティストであり、空想的な広がりを見せる表現を使いながら、作品を介して社会における現実と我々を向き合わせる。誇張された独特な描写や、キュビズム的で熱量の高いシンボリックな絵画作品を通じて、政治的かつ文化的な面での差し迫った現状を可能な限り多くの鑑賞者へと直感的に伝えようと試み、グラフィックデザインとストリートアートが孕む革新的な型を取り入れている。ダイナミックな色彩やフォルムを駆使して絵画作品やコラージュ作品を生み出し、鑑賞者を複雑に絡み合う物語へと引き込んでいく。
本書は先述した展覧会のうち「マイアミ現代美術館」、「クリーブランド現代美術館」で開催したものに焦点を当てている。ここでの作品群において作者は、いかにしてジェンダーに対する認識やパフォーマンスが、社会的な儀式や視覚文化が遺したものに触発されてきたのかを探るべく、映画やメディアにおける学生のグリーク・ライフ(※註)の描写を掘り起こしている。バロック様式の肖像画とグリーク・ライフにおける団体のメンバーを並べて記念に作る伝統的なポートレイト写真を引用しながら、青春コメディ映画『アニマル・ハウス(原題:National Lampoon's Animal House)』(1978年)、『ポーキーズ(Porky's)』(1981年)などを参照し、作品を複雑に組み立てている。
女性的であるよりも男性的である性自認「マスキュリン・オブ・センター(MoC)」の生物学的女性として生きてきた経験を経て、作者は鑑賞者が作中に描かれた人物にどのような性別の印象を抱くかを問いかけているのである。
※註 大学における「フラタニティ」、「ソロリティ」などの寮や組織、社交グループ
MORE
取り扱い | twelvebooks |
---|---|
サイズ | 29.2 x 19.0 x cm |
重量 | 1.0kg |
商品コード | 1100043143 |
出版 | DELMONICO BOOKS, INSTITUTE OF CONTEMPORARY ART, MIAMI & THE MUSEUM OF CONTEMPORARY ART CLEVELAND (moCa) |
著者 | Nina Chanel Abney |
ISBN | 9781636811635 |
配送までの期間 | ご注文確定後、2-7日以内 |
カテゴリー | |
送料 | ¥770(税込) |
購入条件 |