北村早紀
Saki Kitamura
北村早紀は1989年長崎県生まれ。2013年多摩美術大学美術学部版画専攻卒業、15年同大学大学院美術研究科版画研究領域修士課程修了。木版画技法をルーツに、主に人物をモチーフとした作品を制作している。作家の手(彫り)が加えられていない部分が摺りによって顕れる木版画の特性を「表層、空白、不在を摺りとる手段」と解釈し、それらを見つめ、可視化することを試みている。また人物という像が持つ解像度を曖昧にしながら、画面の中の物語や意味を削ぎ落とした「居る」ではなく「在る」ものとしてのポートレイトを模索している。
主な個展に、「Never died yet」(Green Thanks Supply、東京、2021)、「Nobody Sings, Nobody Sleeps.」(Green Thanks Supply、東京、2022)、「By the Far Side」(岩田商店ギャラリー、三重、2022)、「Not found mini」(tsugi、福岡、2022)、グループ展に、「Portrait展」(青山Spiral、東京、2019)、「Ordinary than Paradise 何事もなかったかのように」(アキバタマビ21、東京、2021)、「ON PAPER」(TAKU SOMETANI GALLERY、東京、2022)、「 」(MIDORI so. Bakuroyokpyama、東京、2022)など。静岡県熱海市ATAMI BAY RESORT新館への常設アートワークの提供(2019)、SHIPSのアートコラボTシャツ企画へのアートワーク提供(2021)も行っている。