デンマーク人アーティスト、ヤコブ・コールディング(Jakob Kolding)の作品集。

エッセイ集である本書は、脚注、索引、図版セクションは意図的に独立した並行テキストとして構成され、読みの層が重なり合うダイナミックな体験を生み出す。豊富な参考文献が織り込まれ、それらはモアレ状の読解を立ち上げるだろう。

コルディングの視覚芸術の実践と呼応するかたちで、本書のエッセイには文学、美術、音楽からの抜粋やコラージュ的要素が織り込まれている。厳選された参照元の素材を再使用し、再文脈化することで構築されたテクストである。多岐にわたる資料が提示され、本書に通底するテーマ、すなわち、外部の立場が存在しないかのように見える支配的なシステムを、その内部から批評することの可能性、あるいは不可能性を追究、考察している。

本書は、無数の声のあいだに対話を成立させる。収録されている書き手には、アメリカの作家・詩人イシュメール・リード(Ishmael Reed)、アメリカの作家リディア・デイヴィス(Lydia Davis)、デンマークの児童文学作家セシル・ブドカー(Cecil Bødker)、ブラジル出身の作家クラリス・リスペクトル(Clarice Lispector)、アメリカの作家ジョン・チーヴァー(John Cheever)、アメリカのSF作家フィリップ・K・ディック(Philip K. Dick)、アメリカの詩人N.H. プリチャード(N.H. Pritchard)、シンガポール出身の作家ユージーン・リム(Eugene Lim)、デンマークの作家・風刺画家ハンス・シャーフィグ(Hans Scherfig)、デンマークの詩人インガー・クリステンセン(Inger Christensen)、フランスの小説家オノレ・ド・バルザック(Honoré de Balzac)、アメリカの作家ハーマン・メルヴィル(Herman Melville)、イギリスの作家J.G. バラード(J.G. Ballard)、イギリスの作家エヴァ・フィゲス(Eva Figes)、フランスの作家ジョルジュ・ペレック(Georges Perec)、フランスの作家マルグリット・デュラス(Marguerite Duras)らが名を連ねる。

また、イギリスのミュージシャンであるボーイ・ジョージ(Boy George)、イギリスの電子音楽デュオ、オウテカ(Autechre)、アメリカ・デトロイトのテクノ・プロジェクト、スキャン7(Scan 7)、デンマークの作曲家エルセ・マリー(Else Marie)・パーデ、アメリカのポップ・アーティスト、マドンナ(Madonna)といった音楽家に加え、映画《ボディ・スナッチャー 恐怖の街》、《マイノリティ・リポート》、デンマークのテレビ番組の名作《Op på ørerne vi er kørende》も登場する。さらに、ヨーロッパの歴史的王朝であるハプスブルク帝国や、キューバ系アメリカ人アーティストのフェリックス・ゴンザレス=トレス(Felix Gonzales-Torres)、アメリカの画家クリストファー・ウール(Christopher Wool)、デンマークの作家・画家デア・トリア・モルク(Dea Trier Mørch)、イギリスのアーティスト、ギスレーヌ・ルング(Ghislaine Leung)、アメリカのアーティスト・活動家ミアール・ラダーマン・ユケレス(Mierle Laderman Ukeles)、アメリカのコンセプチュアル・アーティストである、リー・ロザーノ(Lee Lozano)、台湾出身のパフォーマンス・アーティスト、テイ・チン・シェ(Tehching Hsieh)といった美術家たちも言及されるが、これらはほんの一例にすぎない。

こうした出会いのなかで、貨幣と所有、労働と非労働、作者性と権威、アイデンティティと同一化といった物語が語られ、共有される。それぞれの読解は、さらなる読解へと読者を導いていく。

本書は作者の実践を形づくる方法論と主題そのものについての思索として読むことができる。影響関係やリファレンスの「鏡の国」を旅するような一冊であり、これまでで最もパーソナルな作品として、自身の制作の核心にある方法と関心を掘り下げ、あらわにしている。

カバーは全2種類。

※カバーの絵柄はお選びいただけません。ランダムにセレクトされたものをお届けいたします。

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WRITINGS

2025

¥ 6,600 (税込)

デンマーク人アーティスト、ヤコブ・コールディング(Jakob Kolding)の作品集。

エッセイ集である本書は、脚注、索引、図版セクションは意図的に独立した並行テキストとして構成され、読みの層が重なり合うダイナミックな体験を生み出す。豊富な参考文献が織り込まれ、それらはモアレ状の読解を立ち上げるだろう。

コルディングの視覚芸術の実践と呼応するかたちで、本書のエッセイには文学、美術、音楽からの抜粋やコラージュ的要素が織り込まれている。厳選された参照元の素材を再使用し、再文脈化することで構築されたテクストである。多岐にわたる資料が提示され、本書に通底するテーマ、すなわち、外部の立場が存在しないかのように見える支配的なシステムを、その内部から批評することの可能性、あるいは不可能性を追究、考察している。

本書は、無数の声のあいだに対話を成立させる。収録されている書き手には、アメリカの作家・詩人イシュメール・リード(Ishmael Reed)、アメリカの作家リディア・デイヴィス(Lydia Davis)、デンマークの児童文学作家セシル・ブドカー(Cecil Bødker)、ブラジル出身の作家クラリス・リスペクトル(Clarice Lispector)、アメリカの作家ジョン・チーヴァー(John Cheever)、アメリカのSF作家フィリップ・K・ディック(Philip K. Dick)、アメリカの詩人N.H. プリチャード(N.H. Pritchard)、シンガポール出身の作家ユージーン・リム(Eugene Lim)、デンマークの作家・風刺画家ハンス・シャーフィグ(Hans Scherfig)、デンマークの詩人インガー・クリステンセン(Inger Christensen)、フランスの小説家オノレ・ド・バルザック(Honoré de Balzac)、アメリカの作家ハーマン・メルヴィル(Herman Melville)、イギリスの作家J.G. バラード(J.G. Ballard)、イギリスの作家エヴァ・フィゲス(Eva Figes)、フランスの作家ジョルジュ・ペレック(Georges Perec)、フランスの作家マルグリット・デュラス(Marguerite Duras)らが名を連ねる。

また、イギリスのミュージシャンであるボーイ・ジョージ(Boy George)、イギリスの電子音楽デュオ、オウテカ(Autechre)、アメリカ・デトロイトのテクノ・プロジェクト、スキャン7(Scan 7)、デンマークの作曲家エルセ・マリー(Else Marie)・パーデ、アメリカのポップ・アーティスト、マドンナ(Madonna)といった音楽家に加え、映画《ボディ・スナッチャー 恐怖の街》、《マイノリティ・リポート》、デンマークのテレビ番組の名作《Op på ørerne vi er kørende》も登場する。さらに、ヨーロッパの歴史的王朝であるハプスブルク帝国や、キューバ系アメリカ人アーティストのフェリックス・ゴンザレス=トレス(Felix Gonzales-Torres)、アメリカの画家クリストファー・ウール(Christopher Wool)、デンマークの作家・画家デア・トリア・モルク(Dea Trier Mørch)、イギリスのアーティスト、ギスレーヌ・ルング(Ghislaine Leung)、アメリカのアーティスト・活動家ミアール・ラダーマン・ユケレス(Mierle Laderman Ukeles)、アメリカのコンセプチュアル・アーティストである、リー・ロザーノ(Lee Lozano)、台湾出身のパフォーマンス・アーティスト、テイ・チン・シェ(Tehching Hsieh)といった美術家たちも言及されるが、これらはほんの一例にすぎない。

こうした出会いのなかで、貨幣と所有、労働と非労働、作者性と権威、アイデンティティと同一化といった物語が語られ、共有される。それぞれの読解は、さらなる読解へと読者を導いていく。

本書は作者の実践を形づくる方法論と主題そのものについての思索として読むことができる。影響関係やリファレンスの「鏡の国」を旅するような一冊であり、これまでで最もパーソナルな作品として、自身の制作の核心にある方法と関心を掘り下げ、あらわにしている。

カバーは全2種類。

※カバーの絵柄はお選びいただけません。ランダムにセレクトされたものをお届けいたします。

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取り扱い twelvebooks
サイズ 18.0 x 11.0 x cm
重量 1.0kg
商品コード 1100050986
出版 AT LAST BOOKS
著者 Jakob Kolding
ISBN 9788785336040
配送までの期間 ご注文確定後、2-7日以内
カテゴリー
送料 ¥770(税込)
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