[予約受付中] VISCOSE JOURNAL ISSUE 09: JAPAN
2026
¥ 7,150 (税込)
2021年にニューヨークとコペンハーゲンを拠点に始動したファッション批評誌。ファッション・アートスカラーでありキュレーターのイエッペ・ウゲルヴィグ(Jeppe Ugelvig)が編集長を務める。毎号特定のテーマを掲げ不定期に刊行する本誌は、それぞれ異なる本の形式を採用し、ジャンルを超えた思考を提案することで、ファッションにおける研究、制作、また批評の可能性を拡げることに挑んでいる。あらゆる領域、産業、場所の孤立化を拒みつつ、世界中の知的なファッションコミュニティを対象に発信する。また、研究機関や美術館などと共同で研究を進めることで、広告を掲載することなく刊行を続けている。
第9号である本書は、ファッション産業におけるひとつの文脈、「日本」を掘り下げる。日本を境界の定められた地理として捉えるのではなく、日本のファッション産業、システム、そして知を、国境を越えて広がる、トランスナショナルな広がりのなかで探る。
消費資本主義的かつトランスナショナルなスタイルのシステムとしてのファッションそのものが、部分的には日本に由来するものである以上、「日本」はファッション研究にとって格好の対象である。1868年の明治維新により日本は封建時代を終え、消費のシステムを西洋と並行して急速に産業化した。日本は当初から、その西洋と、構造の面でも様式の面でも関わり合っていた。「モガ(モダンガール)」のような日本の歴史的概念を通して、身体と、そして都市空間と交わる資本主義的なファッションの近代性という大きなドラマが余すところなく展開され、そこでは商品の輸入と輸出に決定的な重きが置かれている。実際、グローバル化する世界の力と可能性と折り合いをつけていく日本文化において、その中心的な弁証法をなすのは、長い帝国の歴史をもつ誇り高い島国である日本に、「どのようなスタイルの品々が入り、また出ていくのか」という問いである。
この力学は、第二次世界大戦後、日本の帝国主義以降の時代に入っても長く続き、イメージとモノ、労働者と消費者からなるグローバルなシステムとして、今日もなお展開し続けている。経済力が衰えてもなお、日本は文化大国であり続けている。このことは、日本を徐々に物象化されたアーカイブの対象へと変えてきた。それは、忘れられかけた時代の、埃をかぶりながらも強く人を惹きつけるダイヤモンドである。日本のヴィンテージ衣服を巡る新たな熱狂や、観光客の急増が、そのことを明らかにしている。数百万もの人々が、いわば「ロスト・イン・トランスレーション」なディズニーランド、時のなかに凍りついた遺産として、この国を訪れているのである。
1990年代を特に出発点としながら、本書の探究は、職業上のネットワークや友人関係、アーカイブを通じて、はるか以前の時代へ、そして現在へと外に向かって広がっていく。本号の制作にあたり、編集部が直感的に向かったのは、日本のファッション生産における、あまり知られていない、深く社会的な歴史を掘り起こすことであった。それによって最終的に、観念として、場所として、ネットワークとして、そしてイメージとして、そもそも何が「日本」とみなされるのかという読者の前提に問いを投げかけることを目指している。
キュレーターの中島点子が本号の共同編集者を務める。寄稿者には花代、大和佳克、イェッペ・ウゲルヴィグ、エイリー・ダフィー(Eilidh Duffy)、富永航、中島点子、ダニエル・ノイ(Danielle Neu)、ジュジェ・ション(Juje Hsiung)、ミリアム・シルババーグ(Miriam Silverberg)、アレックス・エスクラピオ(Alex Esculapio)、林央子、アナ・ハウ・ブコウスキー(Ana Howe Bukowski)、五十棲亘、高橋盾、マシュー・リンデ(Matthew Linde)、石井ステラ、クリスチャン・アルボルズ・オールダム & ダヴォラ・リンドナー(Christian Alborz Oldham & Davora Lindner)、平川武治、都築響一
プレオーダー *12月入荷予定
MORE
| 取り扱い | twelvebooks |
|---|---|
| サイズ | 21.0 x 14.8 x cm |
| 重量 | 1.0kg |
| 商品コード | 1100060444 |
| 出版 | VISCOSE |
| ISBN | 9788797480267 |
| 配送までの期間 | プレオーダー *12月入荷予定 |
| カテゴリー | |
| 送料 | ¥770(税込) |
| 購入条件 |