GEORGE BROWN'S BAR
2026
¥ 12,650 (税込)
アメリカ人フォトグラファー、ジョン・バナシアク(John Banasiak)の作品集。
ある夜、「ジョージ・ブラウンズ(George Brown’s)」で繰り広げられる土曜の夜の賑わいを少し離れて眺めながら、この人たちは思いきり遊び、楽しむすべを知っているのだと思ったことを覚えている。彼らは2度の世界大戦と大恐慌を生き抜いてきた人々だった。苦しい時代がどういうものかを知っていたが、楽しむべきときには存分に楽しみ、明日などないかのように、いや、昨日さえないかのように騒いだ……。彼らがこんなふうに人生を楽しめたのは、本当に明日などないように思える時代を生きてきたからなのかもしれない、と私は考えた。― ジョン・バナシアク
作者は1950年に生まれ、シカゴのすぐ南に位置するイリノイ州ハーヴェイの、東欧系の移民一世・二世の家族が暮らすコミュニティで育った。父は近くにあった「マレモント(Maremont)」社のマフラー工場で金型の段取り工として働いており、作者自身も同じ道を歩むものと思っていた。しかし教師に大学進学を勧められ、高校最後の年に「シカゴ美術館附属美術大学(School of the Art Institute of Chicago)」に出願する。高校卒業後に父が他界すると、作者はマフラー工場で父の仕事を、そして父のロッカーまでも引き継いだ。
その年の7月、同校から全額給付の奨学金を得られることを知る。「空気が突然……澄みわたり、それまで見えなかった遠くまでが魔法のように開けていくように感じられた」と作者は振り返る。同校で学士号と修士号を取得し、在学中は画材の費用をまかなうため、美術館で夜間警備員として働いた。1971年、写真の授業に没頭していた作者は、週末に「ジョージ・ブラウンズ・バー」でバーテンダーとして働き始める。そこは顔見知りの人々が集う馴染みの場所であり、作者は客たちを撮影しながら、物語を語る「決定的瞬間」を探し求めた。近隣に暮らすポーランド系、ウクライナ系、イタリア系の家族がこの店に集い、語らい、祝い、踊り、思い出話を交わしていた。
本書には、作者がカウンターの内側で過ごした日々に、「コダック(Kodak)」社製折りたたみ式カメラ「レチナ(Retina)」で撮影した45点のモノクロ写真を収録。作者はそこで「雰囲気の魔法に包まれた誰か」を探していた。写真と文章がとらえているのは、親密な友情と慎ましい暮らし、そして終戦からわずか26年、第二次世界大戦の苦しい年月の、語られることのない記憶が息づいていた時代である。
MORE
| 取り扱い | twelvebooks |
|---|---|
| エディション | limited edition of 1,000 copies |
| サイズ | 30.5 x 22.9 x cm |
| 重量 | 1.0kg |
| 商品コード | 1100060525 |
| 出版 | NAZRAELI PRESS |
| 著者 | John Banasiak |
| ISBN | 9781590056202 |
| 配送までの期間 | ご注文確定後、2-7日以内 |
| カテゴリー | |
| 送料 | ¥770(税込) |
| 購入条件 |