¥ 5,940 (税込)
アメリカ人ミュージシャン、アーティストであるクリスチャン・マークレー(Christian Marclay)と、イギリス人ミュージシャンのスティーヴ・ベレスフォード(Steve Beresford)による作品集。
クリスチャン・マークレーは、音楽やサウンドを思いがけない文脈の中に位置づけて作品に落とし込む能力に長け、世界的に高く評価されている。世界が閉ざされてしまった2020年の春、マークレーは、空っぽになったロンドンのストリートを撮影し始めた。その静けさ、つまり街の音が一切無いことに心を奪われ、同時に安らぎをも覚えた。毎日散歩をする中で、マークレーはその風景の中に音楽があるかもしれないと想像し始めた。白いボールを刺して飾った鉄冊の門を見かけた時、マークレーは楽譜を連想した。その風景を写真に撮って友人であるスティーブ・ベレスフォードに送り、こう尋ねた。 「これをピアノで弾いたらどうなるだろう?」ベレスフォードは撮った音で返事をした。その年の春、二人はロックダウンされた街の中で繋がった。マークレーはもっと写真を撮り、ベレスフォードはそれに触発されて曲を書いた。
「私の撮った写真はみな囲いの中だった。門、フェンス、窓、閉ざされた店。柵の向こうにある世界の景色だ。」- クリスチャン・マークレー、序文より
マークレイが撮った20枚の写真とベレスフォードが書いた20枚の楽譜を収めた本書は『コール&レスポンス』と名付けられ、写真と楽譜がセットで時系列に並べられている。楽譜集を思わせる装丁は、上品でシンプルに、手触りよく仕上げられている。とりわけ楽譜が読めない人にとっては、その想像力が静寂を満たし、目で音楽を指揮するかのごとく、魔法かと思ってしまうような写真と楽譜のペアリングである。ベレスフォードの楽譜で曲を想像できる者にとっては、視覚的な世界を聴覚に変換させる音楽的な想像力の可能性に気づくだろう。どちらの場合にせよ、本作は「孤立と隔離の世界でいかに繋がるのか」という問いに対するひとつの答えである。
MORE
取り扱い | twelvebooks |
---|---|
サイズ | 19.7 x 25.4 x cm |
重量 | 1.0kg |
商品コード | 1100043145 |
出版 | SIGLIO |
著者 | Christian Marclay, Steve Beresford |
ISBN | 9781938221309 |
配送までの期間 | ご注文確定後、2-7日以内 |
カテゴリー | |
送料 | ¥770(税込) |
購入条件 |