イギリスで結成されたアーティストグループ「アート&ランゲージ(Art & Language)」の作品集。

同グループは、主にイギリスおよびアメリカのアーティストによって1965年に結成されたアーティスト・コレクティヴである。その名称は、1965年5月にコヴェントリーで創刊された雑誌「Art-Language」に由来する。この雑誌は、テリー・アトキンソン(Terry Atkinson)とマイケル・ボールドウィン(Michael Baldwin)の活動を起点とし、ハロルド・ハレル(Harold Hurrell)およびデイヴィッド・ベインブリッジ(David Bainbridge)との協働によって生まれたものであり、彼らが最初の編集者であった。その後、「アート&ランゲージ」という名称は、この4人による共同制作の複数の作品を指すために用いられるようになり、彼らの活動が持つ対話的性格を反映するものとなった。1969年末までには、ニューヨークからジョセフ・コスース(Joseph Kosuth)、イアン・バーン(Ian Burn)、メル・ラムスデン(Mel Ramsden)らが加わり、活動はさらに広がっていった。作品制作にとどまらず、独自の芸術理論の構築にも取り組み、1970年代から1980年代にかけてのコンセプチュアル・アートを理解するうえで重要な理論的基盤を形成した。1976年以降、この活動はマイケル・ボールドウィンとメル・ラムスデンに引き継がれた。メル・ラムスデンは2024年7月に逝去し、現在はマイケル・ボールドウィンがその活動を担っている。

本書は、「アート&ランゲージ」の歴史を代表する作品を挙げた一覧を中心に構成されている。理論志向のアーティスト共同体という象徴的な旗印のもとで展開された集合的実践を示すには、この方法が最良の方法であるのかもしれない。終局的な議論、循環的な思考様式、そして自己破壊的とも言える美学を特徴とするこの共同体の活動には、1965年から2023年に至るまで多様なエピソードが存在する。本書はそれらをたどるものであり、ある意味ではモダニズムを精神分析にかけるような試みとも言える。読者は、コンセプチュアル・アートの象徴的作品に寄り添うこともできるし、翻訳の迷路に迷い込みながら、絵画、テキスト、歌、分類不能のオブジェ、公開された資料などを組み合わせた数多くの力強いエッセイをページごとに辿ることもできるだろう。あるいはさらに読み進めることで、かつて近代美術史の見事な結論とみなされていたものから派生した、思いがけない展開を目撃することになるかもしれない。新自由主義的な言い回しを借りるなら、「アート&ランゲージ」は、成果を抑え込もうとする不運な傾向を持つアートワールドのなかで、その流動性を保証するような数々の試みを生み出してきたと言えるだろう。彼らは常に危機の只中に生きている。そこに代替はない。生成と退行の論理が弁証法的な舞踏のなかで混ざり合う様子を目にする覚悟をするべきだ。本書は広大で、特異で、冒険的である。フィクションでもAIでもなく、今日のアートが到達しうる現実そのものである。」—カルレス・ゲラ(Carles Guerra)

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アート&ランゲージ

CONCEPTUAL ART AND OTHER ESSAYS BY ART & LANGUAGE. 1965-2023 by Art & Language

2026

¥ 16,500 (税込)

イギリスで結成されたアーティストグループ「アート&ランゲージ(Art & Language)」の作品集。

同グループは、主にイギリスおよびアメリカのアーティストによって1965年に結成されたアーティスト・コレクティヴである。その名称は、1965年5月にコヴェントリーで創刊された雑誌「Art-Language」に由来する。この雑誌は、テリー・アトキンソン(Terry Atkinson)とマイケル・ボールドウィン(Michael Baldwin)の活動を起点とし、ハロルド・ハレル(Harold Hurrell)およびデイヴィッド・ベインブリッジ(David Bainbridge)との協働によって生まれたものであり、彼らが最初の編集者であった。その後、「アート&ランゲージ」という名称は、この4人による共同制作の複数の作品を指すために用いられるようになり、彼らの活動が持つ対話的性格を反映するものとなった。1969年末までには、ニューヨークからジョセフ・コスース(Joseph Kosuth)、イアン・バーン(Ian Burn)、メル・ラムスデン(Mel Ramsden)らが加わり、活動はさらに広がっていった。作品制作にとどまらず、独自の芸術理論の構築にも取り組み、1970年代から1980年代にかけてのコンセプチュアル・アートを理解するうえで重要な理論的基盤を形成した。1976年以降、この活動はマイケル・ボールドウィンとメル・ラムスデンに引き継がれた。メル・ラムスデンは2024年7月に逝去し、現在はマイケル・ボールドウィンがその活動を担っている。

本書は、「アート&ランゲージ」の歴史を代表する作品を挙げた一覧を中心に構成されている。理論志向のアーティスト共同体という象徴的な旗印のもとで展開された集合的実践を示すには、この方法が最良の方法であるのかもしれない。終局的な議論、循環的な思考様式、そして自己破壊的とも言える美学を特徴とするこの共同体の活動には、1965年から2023年に至るまで多様なエピソードが存在する。本書はそれらをたどるものであり、ある意味ではモダニズムを精神分析にかけるような試みとも言える。読者は、コンセプチュアル・アートの象徴的作品に寄り添うこともできるし、翻訳の迷路に迷い込みながら、絵画、テキスト、歌、分類不能のオブジェ、公開された資料などを組み合わせた数多くの力強いエッセイをページごとに辿ることもできるだろう。あるいはさらに読み進めることで、かつて近代美術史の見事な結論とみなされていたものから派生した、思いがけない展開を目撃することになるかもしれない。新自由主義的な言い回しを借りるなら、「アート&ランゲージ」は、成果を抑え込もうとする不運な傾向を持つアートワールドのなかで、その流動性を保証するような数々の試みを生み出してきたと言えるだろう。彼らは常に危機の只中に生きている。そこに代替はない。生成と退行の論理が弁証法的な舞踏のなかで混ざり合う様子を目にする覚悟をするべきだ。本書は広大で、特異で、冒険的である。フィクションでもAIでもなく、今日のアートが到達しうる現実そのものである。」—カルレス・ゲラ(Carles Guerra)

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取り扱い twelvebooks
サイズ 29.0 x 25.5 x cm
重量 1.0kg
商品コード 1100052167
出版 YALE UNIVERSITY PRESS, MERCATORFOUNDS
著者 Art & Language
ISBN 9780300278743
配送までの期間 ご注文確定後、2-7日以内
カテゴリー
送料 ¥770(税込)
購入条件

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